世界で初めて環境法を制定した、エコ推進国「ドイツ」の取り組み


世界でエコ先進国といえば、ドイツが浮かびます。ドイツは世界で初めて自然環境を保護する法律を制定した国としても知られています。ドイツ人の性格が、エコに対する意識の高さにも影響しているのではとの声もあります。

ドイツ人には、思慮深く長期的に物事を考える性格の人が多いそうで、イギリスで産業革命が起こりどんどんと世界が工業化していったときにも、いちはやく環境への弊害を指摘したのはドイツ人だったそうです。ドイツではどのようなエコの仕組みがあるのか、調べてみました。

包装材のリサイクルシステム「Pfand」

ペッドボトルや瓶についている「PFHAND(プファント)」のマーク。これは、商品購入時にボトルの代金を一緒に払い、飲み終わったあとにボトルを店頭に返却すれば、ボトルの代金が戻ってくるという仕組みです。Pfandシステムは、ドイツのみならず、ヨーロッパ各国で広く浸透しています。

Pfand_icon

店頭には、返却ボックスが設置してあり、ボトルをいれると自動でそのボトルの代金がかえってきます。代金といってもお金ではなくその店舗で使える買い物券のようなものらしいです。

PFHAND

ちなみに、ボトルの種類によって金額がかわります。
・ワインボトル・・ € 0.02(2〜3円くらい)
・ビールボトル・・€ 0.08 (10〜12円くらい)
・引き上げ式の蓋がついてるもの/その他・・ € 0.15 (20〜22 円くらい)

参考:Container deposit legislation – Wikipedia, the free encyclopedia

日本の家庭ごみの中でも、約40%は容器包装といわれています。ドイツでは、1991年当時、ゴミの50%が包装材だったことから「包装材リサイクル規制令」が成立し、こういったリサイクルの取り組みが進んだそうです。

リサイクルを支える企業体「DSD」

先ご紹介した「PFHAND(プファント」を実現する仕組みとして、「DSD(デュアルシステムドイチュラント)」というものがあります。

DSD とは各包装材メーカーや小売業者に代わり、包装材を回収、そして再利用する代行システムのことです。各企業が DSD に委託両を払い、自社の包装材の回収や再利用を代行してもらうことができます。「Grune Punkt(グリューネ・プンクト)」というマークがついています。

引用元:環境先進国!ドイツ(ゴミ問題)

包装材のエコ活動をしようとしたときに、各メーカーが個別にPfandのような仕組みを行うのは難しいですが、ドイツでは、非営利企業であるDSDが、消費者とメーカーの中間に介在し、包装材のリサイクルが実現できる仕組みが実現されています。ただ、現在では、メーカーがDSDに支払う委託料が高額なことやシステム自体のエコ効果等に疑問視する声が上がっており改善が求められているそうです。

ゴミの分別の仕方

日本のゴミの捨て方は、各自治体によってさまざま。わたしが住んでいた沖縄では、市町村によって分別の仕方が違うだけでなく指定のゴミ袋の色まで異なっていました。東京に住んでいる現在は、指定のゴミ袋もなく、スーパーの大きめのゴミ袋に入れて指定日に出しておけば改修してくれます。

ドイツのゴミ捨て方はほとんどの自治体で統一されているそう。ガラス瓶は、瓶の色によって3種類に分別されます。

ドイツのゴミ捨て方

写真元:https://www.flickr.com/photos/30845644@N04/

・黄色:Grün Punktマークが付いているもの(再生可能なもの)
・青色:古紙
・茶色:枯れ葉等の有機物
・黒色:生ゴミ
・緑色:衣類等
・グレー:その他
・ガラス:無色透明/緑/茶色ごとに分ける

まとめ

ドイツのエコ活動は仕組みとしてマネできそうなことが多いなという印象です。ただ、もし同じ仕組みを日本でも!と考えた場合、個人や企業の活動でしくみを作るというよりは、やはり行政や法整備といった取り組みが必要かなと思いました。次回は、ドイツのスタートアップやコワーキングスペースについて調べてみたいと思います。

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